とろいめらい

I love handmade and HIDEKI SAIJO

酸欠少女さユり、生歌はおばちゃんにもつき刺さった

 昨日、友人と海老名のららぽーとにいったら野外ライブをやっていました。

スカイソングのみさき&かおるのデュオは、澄み切った青空のような歌声、心が洗われた。素敵でした!

帰り際に、人だかりができていたので、野次馬根性でいってみたら。。

迫力ある高~い声の女の子、近づいてみると前髪で顔半分隠れて、ポンチョみたいなのをきて、ギターをジャカスカかき流しながらすごい形相でうたっていた。ちょっとひいたが、歌詞をよく聞いてみると、私をふったらどうなるかわかってるよね、みたいな。(「フラレガイガール」)、髪を振り乱してのギターさばき、本気だ!ストレートに刺さってきた。私かわいいでしょ?ととりあえず上手に歌っている人ではなかった。

 だれ? ポスターをみると「酸欠少女さユリ」だって。

なんじゃこのネーミング。私は神経痛おばさんや、更年期のせいで酸欠おばさんにもなるで

20歳の2.5次元パラレルシンガーソングライター?

フジテレビ「ノイタミナ」のアニメソングを歌っていて、野田洋二郎がプロデュース惚れ込んで楽曲をいくつか提供、「フラレガイガール」もそうらしい。な~んや、メジャーやったんか!ステージの最前列には、たくさんの男子ファンが棒立ちで静かに聴いている。あれ、ノリノリじゃないんだ。。オタクっぽい振り付けの応援はしない、これが美学なのかな。

 

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 しかし、酸欠さんはかっこよかった。

最近の歌はロックやポップスといっても草食系というかきれいすぎて、昔からロッドスチュアートとかボンジョビを聞きなれている私には物足りない感じがしてたんだけど、酸欠さんはストレートに刺さってきた。帰宅してネットでいろいろ調べてみたら、はてなブロガーさんにも強烈な支持者がいて、二度びっくり。その夜、東京モード学園のCMをはじめてみたが、あ、 この声だ、とわかった。

 

 ついでにRADWINPS・野田洋二郎を、ユーチューブも視聴した。

はじめてミュージックステーションで「前前前世」をきいた時は、まったくというほよさがわからなかった、というか自己満足で歌ってるようで伝わってこなかった。

たまたま息子(若者です)がいたので、なんかよくわからないんだけど。。と聴いてみたら、「いいと思うよ、今の世代にはわかるんじゃないの」と冷静な受け答え。

  おじ&おばさんにはわからない、わかんなくていいということね、悔しいじゃないの

クラシック好きでオケもやっていて、JPOPとかロックとかあまりきかない息子がいいと感じるRADWINPS・野田洋二郎って何なのと気になっていた。

 

 個人的感想・・・

 優等生ロックの香りがする。ていったら怒られるけど、音楽できる環境がそれなりに整っている。学校や社会に背を向けて独学でギターを覚え、のしあがってきたハングリーロックとはどこかう。衣食住がある程度満たされている現代の若者は生物学的に生きることにエネルギーを消費しなくていい、だから目に見えない心の世界に向かう。眼にみえない世界を表現してくれる彼らの音楽は、若者の生きてる感を喚起してくれるのかもしれないと思った。

 音楽の趣味は多様でいい。そして少子高齢化社会こそ、音楽の力は大きいと思う。

 懐かしの昭和歌謡は、気分が落ち込まない程度に聴いて、若者の音楽も食わず嫌いしない、これで老後は少し楽しくなりそうな気がする。もちろん新御三家は永遠のアイドル、スーパースターだから聴かずにはいられない、歌わずにはいられないよ~(愛)

中高年のほうが時間とお金あるのだから、若者も中高年も楽しめる音楽、ライブをもっと企画してほしいな!